この記事の目次全10項目
結論から: W177の修理代はいくらかかる?
① 多い故障は3つ … 電装系の警告・誤作動/画面(MBUX)のブラックアウト/DCT(自動変速機)の変速ギクシャク
② 緊急度 … 画面まわりは走行可・変速のギクシャクは早めに点検・走行中の警告灯はすぐ点検
③ 修理代 … 保証期間内なら無償で済む例が多い。保証が切れると一つの故障で5万〜50万円。詳細はすぐ下の早見表へ
3秒早見表: 故障しやすい箇所と修理代
| 故障箇所 | 修理代の目安 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 電装系の警告・誤作動(センサー・制御コンピューター) | 保証内なら無償の可能性 / 有償なら5万〜15万円 | 🟢 |
| 画面(MBUX)のブラックアウト | ソフト更新で改善が大半 | 🟢 |
| DCTの変速ギクシャク | オイル交換+再学習 5.5万〜8万円 / 内部修理なら30万円超 | 🟡 |
| バッテリー弱り(アイドリングストップ非作動) | 5万円前後 | 🟡 |
| エアコンの不調(センサー・ガス・コンプレッサー) | 数万円〜 / コンプレッサー交換なら12万円超 | 🟡 |
| 排ガス処理系のトラブル(A200dディーゼル) | 15万〜50万円 | 🟡 |
★公表されている実例・専門店価格をもとにした目安です。金額は頼み先(ディーラー / 専門工場 / 再生部品)と症状の程度で大きく変わるため、必ず実車で見積もりを。
※走行中に警告灯が点いた場合は、箇所を問わず走り続けないでください。

電装系の警告と画面(MBUX)は、保証内なら無償の可能性大
W177は電子制御のかたまりです。「エンジン警告灯が点く」「衝突防止や車線維持の警告が頻繁に出る」「外気温の表示がおかしい」など電装系の症状が最も多く報告されています(出典: ベイズ W177故障事例まとめ・W177オーナーブログ)。
実例では、エアコンの風量調節が効かず制御コンピューター(コントロールユニット)交換になったケースで部品+工賃 約9.7万円。ただし保証期間内で支払いはゼロ円でした(出典: W177オーナーブログ kamas's CARLIFE)。
電装系は小さな症状から始まります。保証があるうちにディーラーへ伝えて記録を残すだけで、数万〜十数万円が無償になる可能性があります。
SRS(エアバッグ系)の警告表示は、過去にサービスキャンペーン(メーカーの無償修理)の対象事例があります。出たらまず「対象車か」を確認してください。
画面(MBUX)が突然真っ黒になる・タッチが効かない症状は、W177から採用された画面システム特有の不具合です(出典: ベイズ・luxurycarmotors)。原因はソフトウェアが大半で、ディーラーのソフト更新で改善するケースがほとんどです。
その場はエンジンを完全に切って数分置いて再始動。繰り返すならディーラーへ。
→ 次にすること: 症状が軽いうちにディーラーへ伝えて記録を残す。これが無償対応への近道です。
DCTのギクシャクは、オイル交換+再学習5.5万〜8万円で改善が多い
W177はガソリン7速・ディーゼル8速のDCTを積みます。マニュアル車の仕組みを自動化した変速機で、発進時のギクシャク感・変速ショック・もたつきが持病です(出典: ベイズ・価格.comクチコミ)。
軽い症状はオイル交換+制御の再学習で改善することが多く、専門店で5.5万〜8万円が相場です(出典: ベンツ専門店タカ・コーポレーション)。交換規定は6万kmまたは6年ですが、街乗り中心なら早めが予防になります。
クラッチや内部ユニットの交換までいくと数十万円級(30万〜50万円が目安)です(出典: Dr.輸入車ドットコム・輸入車DCT修理解説)。
→ 次にすること: 「ギクシャクが急にひどくなった」「警告表示が出た」段階で点検へ。ここが修理を小さく済ませる分かれ目です。
バッテリー弱りはアイドリングストップ非作動がサイン。A200dは排ガス系に注意
「納車からアイドリングストップが一度も作動しない」原因がバッテリー劣化だった実例があります。保証内なら無償、保証外なら約5万円です(出典: W177オーナーブログ kamas's CARLIFE)。放置は出先のバッテリー上がりに直結します。
2023年のマイナーチェンジ以降のガソリン車(A200)は48Vマイルドハイブリッド(小型モーターでエンジンを助ける仕組み)入りです。電圧系の部品が増えたぶん、サインを見逃さないことがより大事になります。
ディーゼルのA200dは、排ガスをきれいにする装置まわり(すすをこし取るフィルター=DPF、尿素水=AdBlueで浄化する装置)がトラブルの多いカテゴリです(出典: luxurycarmotors)。
短い距離ばかりだと、フィルターの自動掃除(再生)が終わらず詰まりやすくなります。修理までいくと15万〜50万円級。「月に数回は30分以上走る」使い方が予防になります。
センサー故障で加速しなくなった場合は外車ディーゼル NOxセンサー故障 リンプモードと修理の分岐へ。
エアコンの冷えの悪化・異音が出た場合の車種別相場は外車エアコン修理費 車種別相場へ。
→ 次にすること: 短距離メインでディーゼルに乗っているなら、今週まとまった距離を一度走っておく。
頼み先で修理代は変わる。診断機と整備実績で選ぶ
同じ故障でも、ディーラー・輸入車専門工場・リビルト品(中古部品を整備し直した再生部品)で金額が変わります。
| 項目 | 金額の目安 | 出どころ |
|---|---|---|
| テスター診断(原因の特定) | 6,600円〜 | ベンツ専門店マーキーズ 公表価格 |
| DCTオイル交換+再学習 | 5.5万〜8万円 | ベンツ専門店タカ・コーポレーション |
| バッテリー交換 | 約5万円 | W177オーナー実例 |
| 制御コンピューター交換 | 部品+工賃 約9.7万円(保証内なら無償) | W177オーナー実例 |
| DCTクラッチ・内部ユニット交換 | 30万〜50万円 | Dr.輸入車ドットコム(輸入車DCT解説) |
整備工場を選ぶポイントは3つです。
- メルセデス専用の診断コンピューター(STAR / Xentry)を持っているか(HPに明記されていることが多い)
- W177(現行4代目Aクラス)の整備実績があるか
- DCTのオイル交換・再学習の作業経験があるか(専用テスターがないとできない作業です)
「ベンツ修理対応」とだけ書いてある工場は、診断機が古い世代までのことがあるため事前確認を。
→ 次にすること: ディーラーと専門工場の両方で見積もりを取って比べる。
直すか売るかは、査定額と見積額を並べて決める
DCTの内部修理やディーゼルの排ガス系は30万〜50万円級です。見積額が車の価値に近いと感じたら、直して乗り続ける場合と修理前に売って乗り換える場合を数字で比べましょう。お店に来られるお客さまにも、そうお伝えしています。査定は無料です。修理代が高額になってきたら、いくらを境に売却へ切り替えるべきかを外車の修理代が高すぎる 直すか売るかの分岐点を金額別にで金額別に整理しています。
直すか売るかは、いまの査定額を見てから決められます
- 査定はどれも無料。売るかどうかは金額を見てから決めてOK
- 電話が苦手な人に向いた方式も選べます
| ユーカーパック | ガリバー | カーセンサー | |
|---|---|---|---|
| 方式 | オークション | 店舗買取 | 一括査定 |
| 営業電話 | 1社のみ ※1 | ガリバーのみ | 依頼した店から |
※1 やり取りの窓口はユーカーパック1社にまとまり、買取店からの直接電話はありません(公式公表の仕組み)。 ※どれが優れているというものではなく、売り方の好みや急ぎ具合で向き不向きが分かれます。査定額は車両の状態・年式・走行距離・時期により異なります。実績・所要時間は各社公式サイトの公表値(2026年7月時点)です。
修理のたびの大きな出費を避けて月々定額で乗るなら、カーリースもあります。距離設定で損をしない考え方は外車カーリースの走行距離設定 何kmで選ぶへ。
ワンサイズ上のCクラス(W206)と故障傾向を比べたい方はMercedes Cクラス W206 故障しやすい箇所と修理代へ。
自分でできるのは「症状を早く拾う」こと
今回の5カテゴリはDIYでは直せません。電装系やDCTの再設定に専用の診断コンピューターが必要だからです。
できるのは症状を早く拾うことです。警告灯のコードを読めるOBD2診断機(診断コネクタに差す機器、本格対応はディーラー)と、バッテリー上がりに備えるジャンプスターターがあると安心です。
診断機は「まず安く試す」か「確実に広く見る」かの2タイプです。
| タイプ | 向いている人 | できること |
|---|---|---|
| まず安く試す: ELM327(汎用Bluetooth) | まず警告灯の正体だけ知りたい人 | エンジン系の故障コード(Pコード)の読み取り。初動の切り分けに |
| 確実に広く見る: iCarSoft CR Pro+(40+ブランド対応) | 輸入車を長く乗る・自分で切り分けたい人 | 全システム診断+各種リセットまで。ベンツほか欧州車を1台でカバー |
ELM327は安い分、エアバッグ(B系)・ABS(C系)やベンツ独自の項目は読めないことが多い点は割り切りを。機種選びの全体像は外車OBD2診断機の選び方へ。
よくある質問
Q. 保証期間内なら無料で直りますか? A. 電装系・画面まわりのソフト系不具合は、保証期間内なら無償対応になった実例が複数あります。症状が出たら早めにディーラーに伝えて、整備記録を残しておきましょう。
Q. 中古のW177を買うとき、どこを見ればいいですか? A. 試乗で「発進・低速の変速のギクシャク」「画面の動作」「アイドリングストップの作動」の3点を確認してください。変速機オイルの交換歴が整備記録にあれば加点材料です。
Q. ガソリン(A180)とディーゼル(A200d)、故障の面で違いはありますか? A. A200dは排ガス処理まわりの修理代が膨らみやすい傾向があります。近所の買い物など短距離が中心なら、ガソリンのほうが向いています。
Q. 先代(W176)より壊れにくくなっていますか? A. W176で多かった冷却水タンク割れのような定番故障は減り、W177は画面・センサー・制御系の報告が中心です。「壊れる箇所が機械から電子に移った」のが実態です。
まとめ: 保証があるうちに症状を伝えるのが鉄則
W177は電装への依存度が高い世代です。ディーラー保証があるうちに症状を伝えて、無償対応を引き出してください。
今日できる次の一歩
- 症状が出ている → ディーラーに伝えて整備記録を残す(電装系は無償の可能性)
- 見積額が大きい → 無料査定で車の価値と比べて、直すか売るか数字で決める
- まだ症状なし → DCTオイルの交換歴を整備記録で確認しておく
修理代と並んで見直し余地が大きいのが自動車保険です。同じ条件でも保険会社によって年数万円の差が出ます。更新時期が近い方は一度比較を。

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